現在、必死にMagSiteMan1の開発を進めているわけですが。
そこで、ふと感じたことがあります。
MagSiteMan1では、ADSI経由で、IISの管理を行います。仮想ディレクトリや仮想サイトの作成は、管理者から直接行われず、MagSiteMan1が行います。これにより、管理者は、MagSite1サイトの作成、という大きな機能の実行を指示すれば良いだけとなり、ファイルや仮想サイトは全て整合されたものが自動生成されます。自動生成されたものは、(外部で設定を必要とする仮想サイトのDNSなどを除き)、即座にそのまま動作させることができます。
ADSIは実はとても分かりやすくパワフル? §
さて、ADSIですが。
最初はとても取っつきにくく、資料もどこに何が書いてあるのか分かりませんでした。
こんなものを使わねばならないのは苦痛だと思いました。
しかし、今日の作業を振り返ると、苦痛とは正反対かもしれない、と思うようになりました。
仮想ディレクトリの作成機能ができたあと、仮想サイトの作成機能を書いたのですが、その間、どうしても知りたいことにはすぐアクセスでき、それ以外のことでも、直感的に「こんなかんじ?」と書いてみたらOKだったり、エラーメッセージから問題の所在をすぐに把握できたり、かなりスムーズに話が進みました。
そこから考えると、最初に取り組むハードルは高いものの、実は全体的な構造はすっきりしており、分かってしまえば使いやすいのではないかと。そんな気がしてきました。特に、直感が機能する、というのがポイント高いです。
まあ、そうは言っても、手放しで褒められるものでは…… §
もちろん、問題もあります。
直接データを見たり操作したりするadsvw.exeは、パワフルですが、使いにくいところもあります。特にプロパティの中から、欲しい情報を格納しているものはどれか探すのは大変です。1つずつ見なければなりません。
また、ADSI経由のIIS管理のドキュメントも、2列にずらっとプロパティが並んでいて、探しにくい感じを受けます。
その他、実際のデータ構造と、IISの管理画面から見える構造の食い違いがあって面食らったり。
もちろん、これらの問題を含めて考えても、けっこうADSIは良いのかも、と思えてきたわけです。
余談: Windows XPでも仮想サイトを作成できる §
Windows XPのIISは、サイトを1つしか持つことができません。
そのため、仮想サイト作成のプログラムは、Windows XP上では動作テストできないかと思ったのですが、
実は試してみると、動作しました。
ADSI経由で、仮想サイトをもう1つ作成できました。
ただし、これは動作しません。作成はできますが、エラー状態となっていて使えません。
期待した人はがっかりしたかもしれませんが、とりあえず今日の私はこれだけでも大助かりでした。